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2017.12.20 Up

Posted by Nao Tokui

ロボットを交えての即興コメディ HumanMachine – Artificial Intelligence Improvisation

ロボットを交えての即興コメディ HumanMachine – Artificial Intelligence Improvisation

1台のロボットと二人のコメディアン兼研究者という異色の組み合わせで構成される即興のお笑い (Improvized Comedy)。イメージとしては日本の漫才のようなものを想像してください。先日のNIPS 2017でのワークショップでも論文の発表とデモが行われ、シュールな笑いで大ウケしていました。下はその時の模様。(見にくくてすいません… 雰囲気だけでも!)

このときは観客からのお題をうけて、軍の指揮官(=ロボット)と兵卒(=人間二人)という即席の設定で、話が進んでいきました。5分ほどのショーでしたが、ロボットが「やっぱり弁護士になって秘書と浮気をすることに決めたよ」と言い出して爆笑を取ったところで終わりました。

ロボット側は RNNベースのseq2seqモデルをベースにしており、映画の台本を集めた OpenSubtitleデータセットを学習しててます。ショーを行う場所や人間(観客を含む)側から与えられたトピックに対応するために、Google検索の結果なども利用しているとのこと(ある単語に対して、いっしょに検索されている単語のサジェスチョンなどから、関連するトピックを探す)。今後は観客の笑いを音量などで定量化することでロボットに対するフィードバックとして利用していきたいとも語っていました。

いまのところロボットがボケ役、それに対して人間側がツッこむという構図のようです。発散的なボケはAIの得意とするところですが、AIがツッコミを入れられるようになるとショーとしては格段の進化が見られそうです。

著者と発表後に少し話す機会があったのですが、その際に「(発話の内容そのものよりも)相手の発話をうけてのロボット側の発話のタイミング、間の取り方が一番難しい」と話していたのも印象的でした。

 

NIPS 2017ワークショップ(2017.12.08公開)

The best improvisational theatre actors can make any scene partner, of any skill level or ability, appear talented and proficient in the art form, and thus “make them shine”.
To challenge this improvisational paradigm, we built an artificial intelligence (AI) trained to perform live shows alongside human actors for human audiences. Over the course of 30 performances to a combined audience of almost 3000 people, we have refined theatrical games which involve combinations of human and (at times, adversarial) AI actors. We have developed specific scene structures to include audience participants in interesting ways. Finally, we developed a complete show structure that submitted the audience to a Turing test and observed their suspension of disbelief, which we believe is key for human/non-human theatre co-creation.